2019/5/1
WIRED x 水口哲也:共感覚、マルチモーダル、ゾーン:水口哲也が思い描く、これからの「意識のあり方」
(雑誌『WIRED』日本版VOL.32より転載)
『WIRED』日本版VOL.32の特集は、いま人類が必要とする「ウェルビーイング」の意味を問い、その可能性を更新する「DIGITAL WELL-BEING(デジタル・ウェルビーイング)」。デジタル時代のウェルビーイングの可能性を問う一冊は、西欧的個人主義に根ざした幸福の定義へのカウンターとしての「日本的ウェルビーイング」を提示する。『WIRED』日本版が標榜する自然とテクノロジーの融合の先に、新たなウェルビーイングは生まれるのか?(2019年3月14日発売)
共感覚、マルチモーダル、ゾーン:水口哲也が思い描く、これからの「意識のあり方」
人間は、アリストテレスが提唱した「五感」という概念の呪縛にいまだとら われていると、水口哲也は考える。人間は本来、体性感覚も交えた複数の感 覚を統合して処理をする、マルチモーダルな感受性を宿しているはずだか らだ。人の感覚をそう捉え、分解する水口が「新しい体験」をもたらすべく 生み出したデヴァイスが、「シナスタジア X1」だ。その開発の推力となった 自身の思い、そしてこれからの意識のあり方について、水口が語った。
(photo credit: Koutarou Washizaki)